院長からのご挨拶

医療法人 清潮会
三和中央病院

院長 塚﨑 稔

 医療法人清潮会は、塚﨑病院(540床)が昭和43年11月に前理事長である塚﨑兼輔によって旧野母崎町に、三和病院(300床)が昭和56年1月に前理事長によって旧三和町に開設されました。両病院は長年、長崎半島における精神医療の中核病院として機能してまいりましたが、精神医療の地域化、外来中心、リハビリ機能の充実を図る目的で順次病床を削減しながら両病院が統合し、平成23年12月に病床数755床を有する三和中央病院として長崎市布巻町に開設されました。その間に精神科デイケア、デイナイトケア、理学療法、作業療法などのリハビリを充実させ、グループホーム「ハートハウスさんわ」「ほたる」を開設して社会復帰施設の充実もおこなってきました。

 当院の特徴は合併症を持つ精神疾患の患者様の治療にも対応できる点です。合併症を丁寧に治療することで精神障害をもつ患者様が安心して治療を受けることが可能となります。また、薬物療法(長崎県では比較的早期からクロザリルを使用してきました)と精神療法(県内では唯一内観療法が可能です)を充実させ、精神科専門療法に力を入れています。

 患者様の回復過程をじかに観察していますと、患者様にとって「何がいちばん幸せか」ということを考えること、そうすることによって患者様自らの回復力を伸ばしていくことが、とても重要です。依存症の人、認知症を病んでいる人、終末期の死に直面しつつある人、死を真剣に考えているうつ病の人。いろんな患者様が当院で治療を受けられています。しかし、たとえそのような病気を持っていても「意味ある人生をおくれた」と感じられるよう支援することが、これからの医療に求められてくると思います。私たち三和中央病院のスタッフはこのことを第一に考え、診療、看護に従事していきたいと思います。

医療法人清潮会は、平成30年に設立50周年を迎えました。これから地域のニーズを把握しながら患者様が安心して心暖まる医療を受けられるように努力していく所存です。

院長経歴:

1985年 帝京大学医学部卒業

1985年 長崎大学医学部付属病院第二内科研修医

1986年 長崎市立市民病院(現長崎みなとメディカルセンター)内科研修医

1987年 長崎大学医学部付属病院精神神経科医員

1990年 国立長崎中央病院(現長崎医療センター)精神科医員

1993年 医療法人清潮会 塚崎病院院長

2001年 医療法人清潮会 三和中央病院院長

 

社会活動:

長崎県断酒連合会顧問

全日本断酒連盟顧問

長崎大学医学部非常勤講師

長崎県依存症対策ネットワーク協議会委員

長崎県精神科救急医療連携委員会委員

長崎県医師会うつ病連携委員会委員

認知症疾患医療センター連絡協議会委員

医療観察法精神保健審判員

精神保健指定医

精神保健判定医

臨床研修指導医

 

専門分野:

アルコール医療

内観療法

 

所属学会:

日本精神神経学会(専門医・指導医)

日本内観学会(事務局長、専門医・指導医)

日本アルコール関連問題学会会員

九州アルコール関連問題学会(世話人)