大会長挨拶
医療法人 清潮会 三和中央病院 院長 普@稔 |
ご挨拶
-次世代へ向かう内観-
9年ぶりに長崎市で第42回日本内観学会大会を開催することとなりました。この9年間に日本内観学会には大きな変革の波が訪れました。
内観療法の研究を促進し、医療・保健領域における発展普及を目的に設立された日本内観医学会が、第40回大会で日本内観学会と発展的に統合され、新時代の日本内観学会が誕生しました。
内観療法と内観法の2つのベクトルが補完し合い、未来へ向かって歩み出しました。
次年度に京都で開催された第41回大会では、本学会で長年討議されてきました資格認定制度が動き出し、第1回内観研修会が実施されました。
これから徐々に研修の内容が充実されていくことが期待されます。
このような時代の移り変わりを感じつつ、第42回大会ではメインテーマを“内観の現代化 -次世代へ向かう内観-”といたしました。
内観法が生まれて半世紀以上が経ち、吉本伊信師から直接内観法を継承した第一世代から徐々に次世代へと移りつつあります。
そして、これからどのように内観療法・内観法を発展させていくのかは内観を受け継ぐ次世代の人たちの課題です。
実行委員会ではこの課題を踏まえて、次世代の方々へ内観発展のメッセージを伝えたいと考えプログラムを企画いたしました。
しかし、時代は変わろうとも内観の本質は失われることなく、次世代へ受け継がれていくことが重要と考えます。
そのためには、医学・心理学領域の内観研究者と内観研修所における内観実践家が互いに協力し合うことが必要でしょう。
本大会がそのような架橋の場となればと思います。
長崎は、昔から異文化が混ざり合い、互いに相手を認め合う寛容な文化が育まれてきました。
西洋と東洋の文化が混ざり合う長崎での出会いをお待ちいたしております。
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